中国の李克強総理は9日に天津市で、夏季ダボス会議に出席する200人以上の一流グローバル企業の責任者、研究機関およびマスコミなどの各界の代表者との会談に出席した。世界経済フォーラム会長のクラウス・シュワブ氏が、同会談の進行役を務めた。10日付中国証券報が伝えた。
李総理は会談で、「中国は2014年以来、複雑極まる内外情勢を迎えながらも『定力』を保ち、積極的に取り組み、マクロ調整の方針と手段の革新を続けている。区間型管理を土台とし、特定分野を照準した規制緩和と構造調整を重視し、経済全体の安定を実現した。7、8月には一部の指標に異変が生じたが、これは世界経済低迷の情勢下では避けられないことだった。注目すべきなのは、中国の雇用状況が良好で、1―8月の都市部新規雇用者数はすでに通年の1000万人という目標に迫ったということだ。中国経済には巨大な潜在力があり、長期的に改善を続ける積極的な要素もある。中国は次の段階で、マクロ政策の連続性・安定性を維持し、特定分野に照準を定めた政策緩和に取り組み、政策の微調整を適宜に行っていく。活力を引き出し、弱点を補い、景気を下支えする等の、短期的に有利で長期的にも利益をもたらす諸般の措置の効果が次第に現れることにより、われわれは通年の主要経済目標が実現できると確信している」と述べた。
「中国証券報」より 2014年9月10日