商務部は9日の第18回中国国際投資貿易商談会で、中国は10月6日から「国外投資管理弁法」改定版を施行すると発表した。改定版は更なる「簡政放権」(行政のスリム化と権限移譲)を図るほか、対外投資のネガティブリスト(投資規制業種リスト)方式を初めて実施するとした。
2013年の中国の対外直接投資額は1078億4000万ドルの過去最高を記録、2年連続で世界第3の対外投資国となった。中国の対外直接投資が1000億ドルを突破したのは初めて。
業界関係者によると、中国の経済成長を背景に、「海外進出」は必然的な選択で、投資国となるのが大勢となっている。ネガティブリスト管理方式の確立は中国企業の対外投資の規制を緩和する一方、企業にとっては対外投資面が広がることでより大きなリスクに直面することを意味する。
昨年の対外投資額、過去最高に
商務部、国家統計局、国家外貨管理局が商談会期間中に共同で発表した「2013年度中国対外直接投資統計公報」によると、投資額が初めて1000億ドルの大台を突破した。2013年は世界の外国直接投資流出額が前年比1.4%増となった一方で、中国の対外直接投資額は同22.8%増の1078億4000万ドルの過去最高を記録し、2年連続で世界第3の対外投資国となった。