日本経済が第2四半期に大幅下落、アベノミクスのリスク拡大日本の内閣府が8日発表した第2四半期(4~6月)のGDP改定値は、年率換算で前年比7.1%減となり、前回発表の6.8%減を下回る5年ぶりの大きなマイナス幅となった。アベノミクスのリスクが政府や市場の予想より大きなものとなっている。9日付中国証券報が伝えた。
第2四半期の大幅下落の直接的要因は、第1四半期(1~3月)のGDPが消費税率引き上げに伴う駆け込み需要によって、前年比6.1%増まで拡大したことの反動。8日発表の修正値によれば、第2四半期の個人諸費と企業の設備投資は、そろって5.1%減と8月中旬発表の速報値より悪化している。
また同日、日本の財務省は7月の国際収支の速報値を発表。それによると日本と海外とのモノやサービス、投資などの取引収支を表す経常収支は、前年同月比30.6%減の4167億円(1円=0.06人民元)と、1ヶ月ぶりの黒字となった。一方、貿易赤字は8281億円。内訳は輸出が自動車・金属加工機械の伸びによって前年同月比8%増の6兆2474億円。輸入は火力発電所で用いる液化天然ガスの輸入量が増え、7.6%増の7兆755億円だった。