対外投資方面で最も活発だったのはやはり買収・合併(M&A)だった。データによれば、2013年に中国企業が行った対外投資M&A項目は424件、70カ国(地域)に及び、実際の取引総額は529億ドル、うち直接投資は337億9000万ドルと、その年の対外直接投資総額の31.3%を占めた。M&Aが行われた業界は採鉱業、製造業、不動産、賃貸、商業サービス業、情報伝達など16業界に関連する。
中国の対外投資の伸びは急速だが、投資累計額(ストック)をみると、なお先進国と大きな開きがある。報告によると、中国の対外直接投資累計額は2013年末の時点で6604億ドルで、世界第11位だったが、その累計額は米国の10.4%、英国の35%、ドイツの38.6%、フランスの40.3%、日本の66.5%にすぎない。
これについて商務部合作司の方蔚副司長は「中国の対外投資の伸びはペースが速いが、スタートが遅かったため先進国とはなお大きな開きがある」と語る。
中国企業連合会研究部の繆栄副主任も「累計額のほかに、中国のグローバル企業は大きいわりに強くない。中国企業の対外投資の海外資産と投資収益率も改善が待たれる」と指摘する。
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