中国証券法の記者が権威筋から得た情報によると、国家発展改革委員会(発改委)はこのほど、4件の計1000万kWを超える沿岸部原発プロジェクトの建設計画を立てた。そのうち山東省栄成氏の石島湾原発が、初めて始動を許可される新プロジェクトになる見通しだ。
今年に入ってから、原発新設プロジェクトの審査に関する報道が続いている。6月に開かれた国家エネルギー委員会の初会議で、沿岸部の原発プロジェクトが重点的に取り上げられた。
業界関係者は、「現在の原発の総合的な投資水準に基づき推算すると、1000万kW規模のプロジェクトの投資総額は1600億元に上る。これは川上の原発設備製造メーカーに、少なくとも800億元の受注をもたらす。関連計画によると、国内で新設された原発プロジェクトの規模は、2020年までに3600万kWに達する予定だ。これは3000億元の原発設備市場を形成する」と予想した。
原発の発展が共通認識に
中国の石炭を中心とするエネルギー消費構造はこれまで批判を浴びてきた。中国は、クリーンな再生可能エネルギーの発展に取り組み、エネルギー消費構造を調整することを、国家戦略に格上げした。特に近年は石炭燃焼の減少を主要任務とする、大気汚染防止に向けた活動の中で、クリーンエネルギーによる代替の加速が急務となっている。