スマートフォン(スマホ)は過去数年間、世界半導体産業の成長の主要なエンジンだった。スマホの成長率は2014年に入ってからやや低下したが、成長はまだ終わっていない。
4Gの普及により、携帯電話用チップは今後2―3年に急成長を維持すると予想されている。ウェアラブルデバイス、スマートカー、スマートホームなどの新型スマート端末の急速な台頭がもたらすチップの需要は、パソコンや携帯電話に劣らない。その潜在的な市場規模は、数百億米ドルに達する。
これらを背景とし、中国のスマート端末用チップ産業は、3つのチャンスを迎えている。(1)3Gスマホから4G―LTE技術への進化によるチップの需要の変化。(2)4Gスマホ、ウェアラブルデバイス、スマートカー、スマートホームによるチップの需要拡大。(3)中国端末機器メーカーの台頭による、IC設計、製造、パッケージング・テスティング面の需要拡大。
「中国証券報」より 2014年9月26日