中国は4年間の学科を跨ぐ共同革新により、2014年4月に世界に先駆け、分解能30メートルのグローバル土地被覆データ(2000年版と2010年版)の作成に成功し、世界初の高分解能土地被覆情報サービスプラットフォームを構築した。
中国科学院院士の徐冠華氏は、「これは中国の地学研究が世界に進出した、象徴的な出来事だ」と評価した。
国連が世界の持続可能な発展を促進してから20数年が経過するが、計画・モニタリング・方針決定を支援する科学的なツールが不足していた。土地被覆データは現在、世界で共有されるようになった。同データは将来的に世界各国が共同研究・対応する、環境問題、貧困問題、人道主義に基づく援助、食料安全などに活用される。
国家測絵地理信息局の李朋徳副局長は、「中国のこのデータは、地球表面の物質の分布と変化を定性的・定量的に描写し、地球を隙間なく描き出している。これは国連の世界に対する管理の中で、高い戦略的意義と価値を持つ」と指摘した。
呉紅波国連事務次長は、「中国は世界の持続可能な発展に、重要な貢献を成し遂げた。この成果は、国連が制定・実施するポスト2015年開発アジェンダに、地理データの力強い支えを提供する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月28日