現在、製品の世代交代が一段と早くなり、ブランドの寿命が急速に短くなっている。ノキアはすたれ、マイクロソフトの時代も終った。サムソンにも陰りが見られ始めた。アップル神話が崩れ去るのも時間の問題だ。このような時代、ソニーの没落は日本企業だからではない。現代という時代の特徴なのである。消費セクターにおいてはいかなる企業も安泰ではおられない。
フィンランドがノキアを失い、米国がアップルを失い、中国は小米を失うかもしれない。しかしそれらの企業を支える多くの技術会社や部品供給メーカーは消えることはない。これらの分野で絶えず技術開発を行っている会社だけが、人類社会を進歩させるのである。
われわれは、最終消費材の表面的なブランドだけにとらわれてはならない。水面下に隠れた産業の氷山に目を向けるべきである。その点、日本と比べて、中国経済とイノベーションにおける『基盤の弱さ』が気がかりである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月21日