「新興経済大国」の役割を積極的に果たす
「新興経済大国」という世界的新位置、その内容は経済発展水準と相応する世界経済大国としての役割を果たすことだ。今後5-10年に、世界経済の構図に著しい変化が生じ、ある国の世界経済における発言権を決定する上での経済実力による役割が低下する一方で、開放的・包容的精神と責任感は世界で影響力ある国の基本条件になる。中国はより広い視野で本国の発展と他国との共同発展を計画し、世界の持続可能な発展により大きく貢献することを目指して努めていくべきである。
持続可能な発展は中国の核心的利益であり、世界経済の発展にも必要だ。中国は、国内では経済体制改革と経済発展方式のモデルチェンジを加速し、発展プロセスにおける各種の問題やリスクを積極的に解決し、経済の持続的かつ健全な発展を実現すべく努力しなくてはならない。一方国際社会では積極的に行動し、「新興経済大国」としての重要な役割を積極的に果たし、国際競争や国際協力という新たなチャンスをつかむべく努力する必要がある。(作者は国務院発展研究センター対外経済研究部部長の趙晋平氏)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月3日