北京時間11月4日2時、メキシコ通信運輸省はメキシコシティと同国中部のケレタロを結ぶ高速鉄道整備計画について、中国の鉄道建設総公司が率いるコンソーシアム(企業連合)が受注したと発表した。今回の受注で中国企業が海外で初めて時速300キロの高速鉄道を請け負ったことになる。メキシコ最大のインフラプロジェクトを中国が受注
同高速鉄道は、メキシコの人たちが長い間待ち望んでいた民生プロジェクトである。同プロジェクトによって両都市間の交通運輸問題を解決することは、2012年の大統領選挙の重大公約として掲げられた。また同高速鉄道はメキシコで初めての高速鉄道であり、政府は建設を成功させるために2013年から世界規模の公開入札を進めていた。
メキシコの過去最大のインフラプロジェクトとして、時速300キロ、全長210キロの高速鉄道プロジェクトは、世界の鉄道大企業の競争心をわきたてた。日本の三菱、フランスのアルストムやカナダのボンバルディア、ドイツのシーメンスなどの多国籍企業が強い関心を示していた。中国鉄道建設総公司の会長補佐兼中国鉄道建設国際集団の卓董事長は、「今回のプロジェクトの応札期間は2ヶ月間しかなく、多くの多国籍企業は期限までに応札することができなかった。このため当社が率いるコンソーシアムの“予想外”の受注につながった」と語る。