中国とメキシコのリソースを融合し、協力を広げ、ウインウインの協力モデルを築いたことが、今回の落札につながった。中国鉄道建設国際集団の趙党委員会書記によると、「応札の過程で、中国が落札したら現地のインフラ市場を奪ってしまうのではとの心配も聞かれた。
しかし中国側は今回のプロジェクトにおける現地作業員の数を中国側の人数より多くし、鋼材やセメントなどの材料は国際入札で調達することを確約している。さらにコンソーシアムの中には現地のメキシコの施工企業が4社参加している」と指摘。
さらに「中国は先進技術を提供するとともに、現地作業員の育成も行い、現地の技術力を大幅に向上させる。高速鉄道が運営を開始するまでの5年間、中国はモノでなく、ノウハウを提供することで高速鉄道エンジニアや管理職員を育成する」と語った。現在、ブラジルなどの南アメリカ諸国の高速鉄道計画が伝えられているが、中国鉄道建設の孟董事長は、「中国企業が初めて海外で時速300キロの高速鉄道を受注したことで、今回のメキシコのプロジェクトは周辺諸国が中国企業と中国技術を受け入れる点で大いに参考になるであろう」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月4日