香港金融管理局の陳徳霖(ノーマン・チャン)総裁は12日の記者会見で、香港のオフショア人民元市場の発展状況と「滬港通」(上海と香港の株式取引の相互乗り入れ制度)が17日にスタートすることなどを考慮し、香港住民の1日当たり2万元の人民元両替上限額を撤廃すると発表した。13日付中国証券報が伝えた。
陳氏によると、現在の香港のオフショア人民元資金プールの規模はすでに1兆元を上回っており、人民元両替上限額の撤廃により香港金融機関の人民元両替業務に支障が生じることはない。香港住民の人民元建て取引が今後より便利になり、この措置は「滬港通」を促進すると同時に、市場における人民元建て資産運用商品の充実化にもつながるという。
「中国証券報」より 2014年11月13日