「来年のマクロ経済政策は積極性と安定性の両方、つまり積極的な財政政策と安定した金融政策を兼ね合わせたものに違いない。この国情に変わりがない。ただ細部を見ると、マクロ経済の目標が多元化になるのは際立った変化の一つだ」。中国社会科学院財経戦略研究院高培勇院長は16日に新華社『経済参考報』主催の「2014中国経済発展フォーラム」でこう述べた。
高培勇氏は、「現在中国政府が直面するマクロ経済の目標には少なくとも安定成長、雇用維持、リスク防止、構造調整、物価安定、民生保障、改革促進という7項目がある。このことは目下中国のマクロ経済政策資源を7つの分野に配分しなくてはならぬことを意味するものであって、新常態(ニューノーマル)における中国マクロ経済政策構図の際立った変化だ」と話した。
第10回全国人民大会常務委員会蒋正華副委員長の考えによると、新常態に入ることはつまり構造の転換やグレードアップという重要な時期に入ることである。氏は、「現在我々は中国経済のグレードアップ版を作り上げなくてはならない。つまり産業を粗放型から節約型に、ローエンドからハイエンドに転換させなくてはならない。そのため、構造調整の仕事が一層厳しくなり、各方面による努力が必要になる。今後の仕事はコアの革新けん引と基本の消費拡大だ。経済のグローバル化や地域化という環境を有効に利用することが我々の原動力になる」と語った。