日本の財務相の速報データによると、9月の輸出額は6兆6885億円で前年同月比9.6%増加し、輸入額は7兆3985億円で同2.7%増加した。いずれも2カ月連続の増加となった。同月の輸出から輸入を差し引いた貿易収支は7100億円の赤字で、赤字額には引き続き縮小傾向がみられるが、赤字そのものは28カ月続いている。
日本紙「毎日新聞」の21日付報道によると、アベノミクスは雇用状況を改善し、株価の高い水準を保ち、大企業の業績を安定改善させるというメリットをもたらしたが、個人消費の低迷、物価上昇、増税などの要因により労働者の実質賃金は減少し、原材料価格は上昇し、ひいては中小企業の経営がより困難になり、国内の生産の伸びがを力不足に陥り、輸出に対する円安のメリットが十分に発揮されないといったデメリットももたらしている。ここからわかることは、アベノミクスにはプラスとマイナスの両面があり、挫折は深刻だが完全に失敗したとはいえず、その功罪や継続するかどうかの判断はもう少し待たなければならないということだ。
▽海外観光客が日本小売産業を救う
興味深いのは、日本の国内では個人消費が低迷しているものの、中国や韓国を含む周辺国から日本を訪れる観光客は、まるでアベノミクスを支援するように日本での消費意欲を高めていることだ。日本メディアの報道によると、今年10月末現在、外国人観光客はのべ1100万900人に達し、同期の最高を更新し、通年では予想通り1300万人を超える見込だ。観光客の出身地上位3カ所は、台湾地区、韓国、中国大陸部で、観光客数と前年同期比増加率は台湾地区がのべ238万1200人で同26.4%増加、韓国がのべ224万5400人で同6.8%増加、大陸部がのべ201万1800人で同80.3%増加だった。
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