中国のクルーズ旅行市場の活況に伴い、国内企業がこぞって市場に進出し、客船の運営・建造・母港などの産業チェーンの展開を始めている。27日付中国証券報が伝えた。
中国船舶工業集団はこのほど、世界最大の造船メーカーであるイタリアのフィンカンティエリ、世界最大のクルーズ客船運行会社の米カーニバル・コーポレーションと、豪華客船建造プロジェクトの協力覚書を締結した。消息筋は、「3社は意見をほぼ一致させており、豪華客船市場を共同開発し、中国初の真の意味での豪華遠洋客船を建造することになる」と話す。
また、中国の総合旅行サービス会社の携程旅行網、客船会社のロイヤル・カリビアン・インターナショナルは同じ時期に、戦略的パートナーシップを締結し、合弁会社を設立することを発表した。この取引は11月末までに完了する予定だ。
上海国際航運研究センター客船経済研究所副所長の程爵浩氏は、「多くの企業が客船建造計画の策定に着手しており、将来的により多くの投資家がさまざまな角度から中国客船市場に進出することになる」と指摘する。
「中国証券報」より 2014年11月27日