中国のA株市場は4日、再び活況を呈した。証券株はすべてストップ高となり、2大国有石油大手の中国石油(ペトロチャイナ)と中国石油化工(シノペック)もストップ高となった。上海総合指数は100ポイント以上伸ばし2900ポイントに迫り、深セン成分指数は1万ポイント台に突入し、株価指数先物の主力4商品は6.8%以上上昇した。この歴史的な上昇トレンドの中で、株価に二極化が生じている。取引高が急増しているが出来高には大きな変化が見られず、この強気相場がいつまで続くかという懸念もあがっている。5日付中国証券報が伝えた。
◆株価指数が相次いで過去最高を更新
上海総合指数は4日、119.93ポイント(4.31%)高の2899.46ポイントで引け、1日の上昇幅としては2012年12月以降で最大となった。深セン成分指数は385.91ポイント(4%)高の1万29.83ポイントで引けた。中小企業ボード指数も上昇したが、メインボード株価指数の伸び率には及ばなかった。
申万一級業種指数は28業界の全面高となり、伸び率が最も低かった電子業界でも1.01%高となった。証券株は、市場で明るく輝く星となった。2大国有石油大手は、取引後半にストップ高になった。この影響を受け、申万石油開発がストップ高となった。そして、保険は8.48%高、石炭開発は6.97%高、銀行は6.59%高。多くの優良株が、伸び率で上位に食い込んだ。中国太平洋保険、雲煤能源、金融街などはストップ高になり、中国人寿保険、中国平安保険、民生銀行などの伸び率は9%以上に達した。
中国最大の金融経済情報ベンダーのWindのデータによると、上海・深セン市場の4日の取引高合計額は8700億元で、前取引日の9149億元からやや減少したが、依然として高位で推移している。ところが取引高が更新を続ける中、出来高に大きな変化が生じていないことが、人々に懸念されている。