◆今後の投資判断は慎重に
多数の指標が市場の強気相場を示しているが、連日の指数続騰後、利益を創出した株を手放し調整を行う需要が拡大する。投資家はこのいつ訪れるか分からないタイミングに敏感になっている。
4日の証券株および2大石油会社のストップ高は、情報面の要因から一定の影響を受けた。しかし改革・モデルチェンジの渦の中で、無リスク利益率の低下によりリスク選好が強まっていることが根本的な原因だ。A株の魅力が高まる中、資産再調整の波により資金が各種ルートを通じ市場に流入している。長年鳴りを潜めていた優良株は最大の投資先となり、A株市場の中期的な成長の基礎を固めた。
銘柄別に見ると、4日に正常に取引された2311銘柄のうち、1日当たりの伸び率が5%に達したのは251銘柄、4%以上は337銘柄、3%以上は451銘柄にとどまった。
強者が勢力を維持する構造が、予想を上回るほどの様相を呈している。この構造が今後も続くかに関して、多くのアナリストは口を濁している。確かに資金流入の予想が強く、市場もすでに強気相場に入っているが、極度の楽観の中でも冷静さを維持しなければならない。続騰後の調整のリスクが蓄積されており、このトレンドに乗るかは慎重に判断しなければならない。大環境が良好な状況下、質は依然として各銘柄の未来の空間を決める基盤となる。
「中国証券報」より 2014年12月5日