「ブラックフライデー」「ダブル12」-イベントラッシュに消費者は辟易?

「ブラックフライデー」「ダブル12」-イベントラッシュに消費者は辟易?。

タグ: 中国消費

発信時間: 2014-12-08 18:23:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

前から来た女の子のファッションがとても素敵だったので、スマホで自分も同じような服をチェックしてみる。注文を済ませると、今度はクリーニング屋さんのサイトにアクセスして、衣服のドライクリーニングを頼む。オンラインで乗っていない中古車を転売する――。中国のネット通販大手「アリババ」(阿里巴巴)は3日、まもなく訪れる「ダブル12(12月12日)」の販売戦略を発表した。主戦場となる傘下の「淘宝網(モバイル版サイト)」では、約200のシチュエーションを想定、それぞれのシチューエーションに合った品物を消費者に提案する。淘宝の張建鋒総裁は、「淘宝が、商品を買うだけのショッピング・プラットフォームにとどまらず、徐々に生活の様々なシーンに役立つプラットフォームとなっていくことを、我々は願っている」とコメントした。北京日報が伝えた。

アリババは、「ダブル12」に、「ダブル11(11月11日、独身デー)」の激安セールとは趣の異なる戦略を展開し、ダブル11の熱が冷めやらぬうちに、もう一度「一儲け」しようと考えているようだ。ただし、「ダブル11」と「ブラックフライデー」で出費がかさんだ消費者の財布の紐を、再び緩めることができるかどうかは、疑わしい。

〇「淘宝ボーナス」の再現なるか?

アリババの最新財務報告によると、2014年第3四半期(7-9月)、淘宝網(C2C)の取引額は3798億3200万元(約7兆4057億円)、前年同期比38.2%増。天猫(TianMao)(B2C)の取引額は、同77.8%増の1758億3400万元(約3兆4283億円)。

市場規模や出店数から見ると、天猫よりはるかに大きい淘宝網だが、その成長スピードは、すでに数四半期連続で、天猫を下回る状況が続いている。アリババはこれまで、オンラインショップを開設したい個人にプラットフォームを提供し、マージンを稼いできた。この「淘宝ボーナス」が今、消滅しつつある。アリババが、「ダブル12」で新たな「淘宝」を生み出そうとしている理由は、この辺にあるのだろう。

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