人民元対米ドルスポットレートは17日、1米ドル=6.19元付近で小幅に推移していた。データの統計開始以来初となる、年間を通じての元安が確実視されている。しかし、元安が長く続くことはないとの見方もある。18日付中国証券報が伝えた。
人民元が最近再び疲弊している原因について、市場筋は「国内金利政策の調整と季節的な外貨需要の増加などの要因による影響があれば、新興市場の通貨の全体的な低迷とも関係している」と指摘する。
国内外の経済・金融情勢を見ると、短期間に元安圧力が増しているが、中国に十分な外貨準備高、安定的な基準値設定制度があるため、元安ムードが効果的にコントロールされることが可能だ。また、人民元国際化のスピードアップなどの要因を考慮すれば、元安が長く続く可能性は低い。人民元相場は今後双方向の変動を繰り返しながら、相対的に堅調な流れを形成していく確率が非常に高いと見られる。
「中国証券報」より2014年12月18日