李克強総理は先ほどセルビアで中国・中東欧首脳会談に出席した際に、関連諸国と覚書を調印し、ベオグラードとブタペスト間を結ぶ鉄道を共同建設することになった。中国はこの鉄道を、中国と欧州を結ぶ高速輸送ルートにしようとしている。李総理は中東欧16カ国の首脳と分・秒刻みの会談を行い、会談後に中欧陸海高速ルートを建設し、ハンガリーとセルビア間を結ぶ鉄道とギリシャのピレウス港を連結させる構想を発表した。
李総理は19日にタイを訪問し、「メコン川流域開発計画(GMS)」首脳会議に出席した。新華社の報道によると、中国とタイは、中国が主導しタイの鉄道を建設する覚書に調印した。
中国の関係者によると、鉄道建設は中国政府の海外インフラ投資の拡大、資源の安定供給の確保、地域の影響力の拡大の「最強のツール」であり、中国西部・中央アジア・欧州を結ぶ「シルクロード経済ベルト」にとって不可欠だ。
新華社の報道によると、世界レール交通設備上位2社に入る製造メーカーの中国北車と中国南車は、合併に向け最終的な調整段階に入っている。この政府主導の再編は、海外での競争力の強化を目的としている。 20数カ国が中国と高速鉄道の提携について協議を進めている。間もなく誕生する巨大企業は、中国の「鉄道外交」を支えることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月22日