中国経済は転換期を迎え、現在の「ニューノーマル」に移行しつつある。政府のこれまでの関心はいかに海外投資を呼び込むかであったが、現在では中国資本による海外投資をより積極的に推進している。さきごろ終了した中央経済工作会議では、対外投資の効率と質を高め、外資の挿入と対外投資のバランスを図ることに努力することが方針として打ち出された。
これまでのわずか十数年間で中国の海外投資は急速に拡大した。2002年にわずか27億ドルに過ぎなかった対外直接投資は2013年には1078億ドルまで拡大。増加率は40倍近くに達する。
現在、中国の対外投資額の規模は、米国、日本に次ぐ世界第3位である。商務部の最新統計によると今年の1~11月までの同投資額は898億ドル、実際使用外貨は1062億ドルに上る。同部の張向晨部長補佐は「対外投資額が流入額を上回るのは時間の問題」だと話した。