だがA級市場の急成長は局面を転換するものとはなっていない。日系自動車ブランドがこれまで強かった市場は依然として下落状態にある。急成長しているSUV分野では、日系メーカーは効果的な成長力を形成できておらず、人気車種であるCR-Vもすでに何カ月にもわたって前年同期比の売り上げ下落している。11月の販売台数は5割近く急落し、ハイランダーやRAV4などの製品の成長も勢いを欠いている。ゼネラルモーターズや現代、プジョーなどが、複数の車種を組み合わせた製品構成を早くから投入していたのに比べると、日系自動車が最近、ヴェゼルやXR-Vなどの新車を投入したのは遅きに失したとの感を否めない。
このほかB級車市場で「三銃士」としてモデルとなっていた車種も、グレードアップによって以前のリードの地位を取り戻すには至っていない。ティアナやカムリが月間1万台前後の販売水準を保っているのに比べると、本田アコードの業績は不振が目立つ。1月から10月までのアコードの月間平均販売台数は7000台に及ばず、最近値下げに踏み切ってやっと販売台数をいくらか回復した。
「日系自動車のB級車市場での下落は、日系車のブランド力に一定程度影響し、ブランド力は逆に販売台数を制約している」と、全国乗用車市場情報連席会の崔東樹・副事務局長は指摘する。
ドイツ系ブランドは、マゴタンとパサートの人気によって、B級車市場でのトップに君臨している。業界で最近、遅れてきた新勢力として注目されているフランス系自動車も新製品の投入を強化している。東風標致の408は月間販売台数を7000台にまで伸ばし、これまでの販売記録を更新した。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年12月22日