中国の高速鉄道、2014年の航海記
高速鉄道はすでに、新しい中国の外交の名刺になっている。中国の高速鉄道は2014年に、海外輸出の道を突き進んだ。
「スーパー高速鉄道セールスマン」、「最強のマーケティングマネージャー」などと称される李克強総理は、中国製高速鉄道の海外PRは、訪問先での必修科目となっている。これは高速鉄道の国際市場進出に対する、中国政府の決意と自信を示してもいる。
経済誌『中国経済週刊』の一部の統計データによると、李総理は2014年に12カ国(エチオピア、ナイジェリア、アンゴラ、ケニア、英国、米国、ジンバブエ、ロシア、ミャンマー、カザフスタン、セルビア、タイ)に対して、高速鉄道の共同建設の意向を示した。
中国のハイエンド設備製造業が、世界経済危機および他国との激しい競争を迎える中、高速鉄道の登場は中国の製造業のモデルチェンジ・アップグレードの大きな見所となっている。中国の高速鉄道メーカーは相次いで海外の大型受注を勝ち取っている。中国鉄道車両メーカー大手の中国南車と中国北車の海外受注の増加は、中国製高速鉄道の世界輸出の証左となっている。両社の2014年上半期の輸出契約金額は合計で約45億ドル(約276億3000万元)以上に達した。
中国の高速鉄道の発展も、各国の注目を集めている。中国南車によると、世界50数カ国が同社と高速鉄道の協力を巡り接触しており、そのうち20数カ国と交渉を進めているという。その中には米国、ブラジル、ロシア、タイ、マレーシア、シンガポール、ルーマニアなど、高速鉄道の潜在的な市場が含まれる。
中国南車と中国北車の大型合併案は、2014年の年末(12月30日)に正式に発表された。我々は中国製高速鉄道が、2015年に「強者連合」を実現することに期待しており、これを信じている。