新会社はソニーとパナソニックがもつ世界トップクラスのOLEDディスプレー技術を統合させ、これには印刷を使用した生産技術、透明な非結晶性酸化物半導体薄膜と柔軟性の高いディスプレーの技術が含まれる。また新会社は、グローバルOLEDディスプレー市場のリーダーになることを目標に掲げる。
ソニーとパナソニックが手を結んで新会社を設立するという情報は昨年7月から流れていた。業界では、OLED技術はより鮮明でより薄いディスプレーを実現させるもの、次世代ディスプレー技術であるとして期待が寄せられていた。だが生産効率の低さや価格競争などの影響を受け、ソニー、パナソニック、サムスンは昨年5月にOLEDディスプレーの研究開発への投資計画を放棄。その2カ月後、サムスンが再び名乗りを上げると、ソニーとパナソニックも提携する道を選択し、それぞれの強みを生かして技術連盟を発足させるに至った。