コンサルティング会社の北京奥維市場諮詢有限公司(AVC)黒物家電事業部の董敏部長は、「ソニーとパナソニックだけでなく、サムスンでさえ、これから来るOLED時代を見過ごすわけにはいかない」と話す。だが長年にわたり、OLEDの特許は主に韓国のLGグループの手中にあり、LGは技術を囲い込んできた。これは他のメーカーや業界全体の発展にとって大きなマイナスであり、こうした状態が続けば、LGはかつてプラズマ技術を囲い込んで失敗したパナソニックと同様、OLED技術をプラズマ技術のように「夭折」させてしまう可能性がある。
そこで一部の企業はじっとしていられなくなり、次々に技術提携をスタートさせた。ソニーとパナソニックも「座して死を待つ」わけにはいかず、ライバル関係を乗り越えて手を結ぶことを決め、OLEDディスプレーでのLGの独占的優位の打破を目指すことにした。これからOLEDディスプレー技術をめぐり、LG、サムスン、ソニーとパナソニックの間で激しい競争が展開されるとみられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年1月7日