施氏は「中国にはロボットに関係する企業が400社近くあるが、ほとんどは組み立て企業であり、ロボット本体を作れる企業は極めて少ない。簡単な物流ロボットなら作れるが、高度な技術をもったロボットは海外企業の独断場状態。特許数の数は多いが、産業化を図れるほどの特許は多くない」と指摘する。ロボット産業に問題は少なくないものの、資本市場からの人気を止めることができないのが現状だ。昨年12月には上場企業数社がロボット産業に参入すると表明した。
施氏は「過熱気味である。瀋陽を中心とする東北エリア、深センを中心とする珠三角エリア、上海を中心とする長三角エリアにロボット産業が集中している。ロボット産業のニーズは大きい。まずは全体を考えるべきであり、やみくもな投資はしてはならない。業界は冷静な思考に基づいて成長を考えるべきだ」と警鐘をならす。中国の2013年のロボット販売台数は3万7000台に達し、全世界の販売台数の20.7%を占めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月9日