世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した李克強総理は、世界のビジネス界にどのような中国プランをもたらしたのだろうか?その答案は、21日夜に明らかにされた。21日付のスイス紙『ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング』は、「ダボス会議のシュワブ会長は、世界は転換点を迎えていると述べた。中国総理は世界経済フォーラムに、自信と楽観をもたらした」と報じた。李総理とダボス入りしたアリババ・グループの馬雲会長は、環球時報の記者の取材に応じた際に、「李総理の演説は中国の指導者の風采を示し、世界への中国の責任感を見せつけた」と述べた。
現地時間21日夜、ダボス会議のメイン会場の席が埋まり、多くの出席者が早くも姿を現していた。環球時報の記者の前列に座っていたのは、スイスのインク生産メーカーの会長だった。この会社が生産するインクは偽造防止技術を採用しており、紙幣の印刷に用いることができる。同氏は環球時報の記者の肩を叩きながら、「私は中国で事業を広く展開している。私は中国経済の発展モデルと将来に最も注目している。これは当社の今後の発展に直接影響するからだ。スイスで中国の総理の中国経済に関する説明を聞くことで、中国の発展の未来をよりはっきりと理解できる」と述べ、興奮した面持ちだった。
多くの海外メディアは、中国総理の演説が世界に自信をもたらしたと見ている。ブルームバーグは、「中国総理はダボスで各国のリーダーたちに対して、中国経済の成長率の低下は地域的・システマティックな金融リスクを生まず、中国経済がハードランディングすることはないと告げた」と報じた。李総理は年次総会で式辞を述べた際に、「中国経済の成長率は2015年に低下の圧力を受けるが、我々は戦略的な『定力』を維持し、積極的な財政政策と穏健な金融政策を実施する。単純な大規模刺激策ではなく、特定分野に照準を定めた政策緩和や状況の変化政策の微調整をより重視し、的を絞った調整をより良く実施し、経済成長率を合理的な区間内で維持し、同時に経済発展の質と効果を高める」と述べた。