李克強総理は現地時間21日午後、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の講壇に立ち基調演説を行い、精彩を放った。
その26分間の基調演説で、李総理は「世界の新情勢」における中国のプランについて説明した。中国経済の成長率のギアチェンジに対する海外の懸念に対して、李総理は自信満々に「中国経済がハードランディングすることはない。中国は中高速でさらに10−20年間成長を続ける。中国の姿は改善を続け、世界により多くの発展のチャンスをもたらすだろう」と述べた。
世界にチャンスをもたらす
国際通貨基金(IMF)の計算によると、2014年の中国経済の世界経済成長に対する貢献度は27.8%に達する。世界経済成長のメインエンジンである中国経済のギアチェンジは、世界の神経を尖らせている。
BBCは最近の報道の中で、「中国経済の成長率の低下は、すでに韓国、日本、オーストラリアなどの周辺諸国に影響を及ぼしている。中国の需要の疲弊は、現地の輸出の減少を引き起こしており、各国に不安視されている」と伝えた。
李総理は式辞の中で、「都市部・農村部は地域発展の広い空間を残しており、国内には需要の巨大な潜在力がある。中国は中高速でさらに10−20年間成長を続ける。中国の姿は改善を続け、世界により多くの発展のチャンスをもたらすだろう」と指摘した。李総理は式辞の中で、中国経済の「新常態」を列車に例え、「中国経済という列車が、速度をやや落としたからといってストップすることはなく、むしろより穏健に走行する」と述べた。
国内外企業を「一視同仁」
中国が新常態に入ったことは、外国の投資家にとって何を意味するか?これは世界の投資家が注目するもう一つの問題だ。2014年には「独占禁止」というキーワードが流行した。発展改革委員会が18億元の罰金を科したことで、多くの外資系企業は中国の独占禁止の嵐のプレッシャーを感じている。
同年、中国の対外投資額が初めて外資利用額を上回り、中国は資本純輸出国になった。
ニューヨーク・タイムズは最近掲載した記事の中で、「現在進行中の巨大な変化を受け、海外は世界の工場、外資を引きつける磁石という中国の従来のイメージを見直す必要がある」と伝えた。
李総理はこれらの懸念に対して、「中国の改革と発展は世界により多くの商機をもたらす。我々は外資参入の規制を緩和し、参入前国民待遇にネガティブリストを加えるモデルを模索し、国内外の企業を一視同仁とする。金融、教育、文化、医療、高齢者福祉などのサービス業の対外開放を重点的かつ秩序正しく拡大し、上海自由貿易区の経験を広め、各国の投資家に尽きる事なき富鉱をもたらす」という明確なシグナルを発した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月25日