日本の財務省が26日発表した貿易統計によると、2014年の日本の貿易赤字は前年比14.4%増の12兆7800億円(6778億元)と3年連続で拡大、赤字の幅は35年ぶりの大きさになった。そのうち中国からの輸入額が、携帯電話やパソコンなどを中心に19兆1700億円と過去最高となった。1980年から2010年まで日本は毎年貿易黒字を計上していたが、2014年は4年連続の赤字。英国の「フィナンシャルタイムズ」は、円安でも日本の輸出は伸びない。これは日本が輸出を原動力とする経済国でなくなったことを意味する――と論評した。
統計によると、14年の日本の輸入は前年比5.7%増の85兆8900億円と過去最高を更新した。主な要因はエネルギーの輸入が増えたことと、円安によって燃料価格が上昇したこと。液化天然ガスの輸入額は11.2%増となった。
一方輸出は4.8%増の73兆1000億円と2年連続の増加となった。しかし円安は期待されていたほど輸出の増加には結びついていない。2012年秋以降、円の対ドル下落率は30%に達したものの、輸出額は前回の円安の2007当時を下回っている。