輸出が伸び悩んでいる原因の第一は、「空洞化」である。内閣府の調査によると、日本の主な輸出製品は自動車や家電、それに関連する原材料・部品である。現在日本の企業の7割近くが海外に工場を持ち、海外生産比率は平均で約21%。一部のハイテク製品を除いて、日本の家電製品はほとんどが海外生産である。
第二の理由は、日本の輸出構造の変化である。電子産業では「部品を輸出し、完成品を輸入する」方式が加速している。テレビ、携帯電話、パソコンの国内販売台数における輸入製品の比率は、2009年の24%から2014年6月の50%まで倍になっている。2014に中国からの輸入が増えたのは主に携帯電話とパソコンである。 日本の輸出の低迷は、世界経済の需要の回復が鈍いこととも関係がある。日本の主要輸出相手である米国、EU,アジア向けの輸出は2007年当時をまだ下回ったまま。唯一中国向けだけが13兆3800億円と過去最高を記録している状況だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月26日