中国鉄建集団(CRCC)に詳しい関係筋は26日『環球時報』の取材に応じた際、中国企業はメキシコ高速鉄道プロジェクトの再入札に参加したことを明らかにした。中国はアルゼンチンやシンガポールとの高速鉄道協力を深める一方、高速鉄道協力をめぐる中米関連企業間の商談も進んでいるという。
中国企業がメキシコ高速鉄道プロジェクトの入札に参加するのは今回が2回目。昨年末、CCTR率いる国際企業連合がメキシコ高速鉄道工事を一旦落札したが、同連合に参加したメキシコ企業のペニャンニエト大統領夫人への邸宅購入資金の提供をめぐる疑惑で、世論による反発が強く、メキシコ政府が落札結果を取り消し、再入札を実施することになった。CCTRに詳しい関係筋は、「中国企業は落胆しておらず、メキシコ高速鉄道建設事業の再入札に積極的に取り組んでいる」と話す。一方、南車集団に詳しい関係筋も、「現時点の入札状況を見ると、中国の高速鉄道は質や工事価格といった面では絶対的な競争優位性を持つ」と話している。また、中国企業はシンガポールやアルゼンチン、アメリカとの高速鉄道協力をめぐる交渉を着々と進めている。
メキシコ交通輸送部はこの頃、高速鉄道事業再入札の入札書提出の締切日が7月14日で、7月31日に政府より落札結果が発表されると表明した。入札書は前回と同様、落札者には高速鉄道の設計や建設システムへの責任、高速鉄道機関車の提供、運営開始後最初の5年間におけるメ高速鉄道へのンテナンス提供を要求している。再入札においてはプロジェクトの総額が提起されておらず、2014年11月の入札価格37億ドルとの比較も説明されていないという。