「人民元レート変動幅の拡大に従い、ある時期においてある程度の元安や元高は当り前なことになる」と中央財経大学金融学院の郭田勇教授がこう分析している。さらに、「中国経済は今新常態に入っており、経済成長のギアを高速から中高速に切り替えている。また、米国が量的緩和政策に踏み切った後、景気が上向きになりつつある。それを考えると、ここ数年における元の持続的上昇サイクルは一段落となる可能性が高い」と語った。
交通銀行の主席経済学者連平氏も、「中国の経済成長はペースダウンしたとは言え、世界的に見ると、依然として高い水準にある。将来の可能性が非常に大きく、経済の見通しも依然として良好だ。人民元対米ドル為替レートは少々下落したが、他の通貨に対する為替レートは上昇しており、そのうち6%も上昇したケースがある。したがって、全体的に見ると、元安の程度はそこまで深刻なものではない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月29日