世界観光機関はこのほど、2014年の観光業の景気に関する報告書を発表した。同報告書によると、世界を旅行する中国人客数は2012年以降最多を維持している。中国人客数は2014年に前年の延べ9800万人から1億900万人に増加し、第1−3四半期の海外旅行消費額は17%増となった。
税理士法人トーマツが発表した最新の報告書によると、世界の旅行消費額は2009年より毎年12%以上のペースで増加しており、中国などの新興国の観光客が多大な貢献を成し遂げている。
韓国法務部がこのほど発表したデータによると、2014年に韓国を訪れた外国人数は延べ1268万2000人で、そのうち中国人が全体の44.7%の556万3000人に達した。2014年の外国人の韓国におけるカード決済状況を分析した報告書によると、外国人のカード決済額は前年比38.8%増の10兆9000億ウォン(1ドル=約1096ウォン)に達し、そのうち中国人客の決済額は62.6%増の6兆1300億ウォンで過半数を占めた。
中米両国が2007年末に、中国人ツアー客の訪米旅行の利便化に関する覚書を締結してから、米国を訪れる中国人客が急増した。米国の公式データによると、中国人客の1回の消費額は約6000−7200ドルで、最も気前の良い外国人客となった。推算によると、昨年訪米した中国人は218万人に達し、米国経済に211億ドルの貢献をしたことになる。米商務省は、訪米中国人数は2021年に730万人に達し、米国経済に850億ドルの貢献をする見通しだ。
日本政府観光局が発表したデータによると、2014年に中国本土から訪日した観光客数は約241万人で、消費額は平均23万円で首位になった。中国本土の観光客は、日本の産業に多大な貢献を成し遂げた。観光業は2014年に日本の経済成長率を0.4%押し上げ、そのうち中国本土と香港・マカオ・台湾の観光客による貢献が過半数を占めた。
中国国家観光局駐日本処の張西龍首席代表は記者に対して、「中国人客の訪問は、日本の百貨店などの小売業の力強い発展をけん引した。昨年、日本のほぼすべての百貨店が売上を伸ばした。落ち日の産業と言われていた日本製の腕時計も、中国人客の急増により回復し、相次いで新ブランドを打ち出している。化粧品作業も急激な成長を見せている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年2月4日