割合でみると、人民元の用途は英ポンドと米ドルを上回るスピードで増えつつある。一方の価値で計算すると、昨年12月、人民元の世界決済額は20.3%増となったが、他の通貨のそれが14.9%増だった。人民元の決済額は2年連続3ケタの増速で推移されている。
現在、人民元決済業務を取り扱う国際金融機関は約1000社、70カ国をカバーしている。確実な収入フローの獲得という戦略的目標を実現するために、内外多くの銀行は人民元業務の一層拡大を目指している。多くの資産管理企業は、投資家にとっては人民元の国際化は潜在配当金になると話す。
円、ポンド、ドルとユーロと違って、人民元はまだ国際準備通貨の輪に入っていない。だが、アッシュモアは、国際通貨基金は今年10月にそれを見直す可能性があると話す。準備通貨になれるか否かは別として、人民元が今後数年間英ポンドと肩を並ぶ立場になるということは間違いないだろう。中国は資本市場を徐々に改革しており、より多くの外資がその金融システムに参入するように誘致している。それによって、ミックス型投資家に対する人民元の魅力が一層高まる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年2月4日