中国国家外匯管理局(外匯局)が3日発表したデータによると、2014年第4四半期の中国の国際収支経常勘定は3751億元の黒字、資本・金融勘定(誤差・脱漏を含む)は5595億元の赤字、国際準備資産は1844億元減となった。4日付中国証券報が伝えた。
米ドル換算で、第4四半期の経常勘定は611億米ドルの黒字、資本・金融勘定は912億米ドルの赤字。国際準備資産は300億米ドル減で、うち外貨準備資産(為替や価格などの取引以外の価値変動の影響を除く)は293億米ドル減。SDR(特別引出権)、IMFリザーブポジションは7億米ドル減だった。
民生証券マクロ研究院は、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)、資本輸出、企業の海外進出といった戦略が中国の国際収支ダブル黒字の構造を変えると予想している。人民元相場が需給バランスを維持し、外貨買い入れポジションがゼロ成長になることも今後常態化する見通しだ。
「中国証券報」より2015年2月4日