2014年、中国の経済規模は初めて10兆ドルを超えた。うち投資成長率は前年より4ポイント近く減り、わずか15.7%だったが、GDP成長に対する年間最終消費支出の貢献率は前年比3%増の51.2%、GDPに占める第三次産業の割合が前年比1・3%増の48.2%だった。
これらデータを詳しく分析すると、その深層にある変化及びその変化が孕むチャンスが見えてくる。そのチャンスは先ず経済成長に対する投資・消費貢献率の交替出現という点で現れている。このことは中国経済構造の合理化という大きな方向性と合致し、中国経済の柔軟性と発展潜在力の強化に有利だ。
「投資のスピードが消費を遥かに上回るというこれまで一貫として問題は投資・消費間の需要構造不均衡現象を招いた。今、投資の割合が低下し、消費の割合が増加した。これは構造の合理化が進んでいることを物語っている」と国家行政学院意思決定コンサルティング部の王小広副主任がそう分析した。王氏はさらに、「都市化政策の推進と共に、消費の潜在力が一層高まり、消費が持つ独特の安定性も経済の安定運営を導く」と語った。
チャンスはサービス業が中国経済成長の最大起爆剤になりつつある点でも現れている。昨年中国第三次産業の増加値(付加価値額)は前年比8.1%増の30兆6739億元で、GDPに占める割合が48.2%に達しており、GDPに占める割合が42.6%になる第二次産業の増加値を抜いた。