中国のサービス業就業者数は早くも1994年に第二次産業のそれを抜いたが、しかし2013年になって、サービス業によって創出されたGDPが初めて第二次産業のそれを上回った。それによって、中国の「三資産業」は農業主導から工業主導へ、さらに現在のサービス業主導という構造転換を果たした。
改革によって推進された行政のスリーム化と権限委譲、及び対内開放の拡大に伴い、中国のサービス業は更なる発展を迎えることになると業界筋は見ている。第三次産業とハイテク産業を代表とした近代サービス業は中国経済の新しい成長点となって、産業構造の合理化とグレードアップを推進し、経済発展の構造転換を促進することになる。
同時に、中国の製造業もミドル・ハイエンド化に邁進している。高速鉄道や太陽光発電産業、造船といった産業はすでに国際競争力を備えており、今後も安定成長の態勢を保つ見込みだ。
チャンスはさらに中国政府が大いに提唱・推進する「大衆創業・全民革新」という点で現れており、新たな市場活性化とイノベーション力が触発されることになる。2014年末まで、中国科学技術企業のインキュベーターは1600社を超え、新規育成企業が8万社余り、全国創業投資機関が1000社余りで、資本金総額が3500億元超だったという。