中国国家統計局が10日に発表した情報によると、2月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年比1.4%上昇となり、1月より大きく加速した。2月の生産者物価指数(PPI)は前年比4.8%低下となり、1月の下げ幅を0.5%上回った。2月のPPIは前月比で0.7%低下し、1月の下げ幅を0.4%下回った。11日付中国証券報が伝えた。
業界関係者は、2月のCPIの加速が今後の流れになることはなく、物価が依然として低下の圧力を受け続けるため、金融緩和を続ける必要があると指摘する。
民生証券マクロ研究院研究員の李奇霖氏によると、物価は春節(旧正月)の期間中に季節的な影響を受け上昇することが多い。2014年の春節長期連休は1月末から2月上旬にかけてだったが、2015年はすべて2月に集中したため、2月のCPIが前年比で大幅に上昇することは想定内だった。
予想を上回る伸び幅となったが、物価低下の圧力が解消されていない。全体的に見て、2月のCPI上昇の主因は春節要因であり、実体経済の需要が回復しなければ、物価上昇率の低下圧力が解消されることはない。
「中国証券報」より2015年3月11日