何事も石橋をたたいて渡る日本の企業家

何事も石橋をたたいて渡る日本の企業家。

タグ: 日本企業

発信時間: 2015-03-23 18:56:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本では、政治家を取材するのは容易だが、企業家を取材するのは容易でない。羊城晩報が報じた。

日本の富豪であるカジュアル衣料の製造販売「ユニクロ」を中心とした企業グループ持株会社であるファースト・リテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏とソフトバンク株式会社代表取締役社長の孫正義氏は、ゴルフ仲間。しかし、二人が一緒にプレーしたり、お酒を飲んだりする姿をカメラに収めることは絶対にできない。

私生活を絶対に明かさないこの2人は、メディアの取材が最も難しい企業家でもある。2人はバリケードを張り巡らしているというよりも、何事も氷の上を歩くように慎重に行う。

筆者は柳井氏の著書3冊を中国語に翻訳した経験があり、柳井氏と何度も会ったことがある。30年前、早稲田大学を卒業した柳井氏は、父親が創業した「メンズショップ小郡商事」に入社。父の後を受け小郡商事社長に就任した1984年、「ユニクロ」と銘打って第一号店を開店させた。今では、「ユニクロ」を世界的なカジュアル衣料製造販売企業に育てたほか、日本富豪ランク2位にまで上りつめた。

柳井氏の著作には創業より現在までの歩みをつづった「一勝九敗」があり、自身の天才的な知恵や会社の目を見張る業績を紹介するのではなく、ブームの追い風が強まる陰で、実は10の施策のうち9が失敗であったことを明かしている。同書を中国語に翻訳したのが筆者で、中国の企業家が自分の成功の道を書き綴るのと比べると、自分の失敗を明かす悲しいストーリーとなっている。しかし、どこの国の企業家を問わず、一度は真剣に読むべき「教科書」のような存在になっている。自分をひけらかすのではなく、事実を書き記した同書は、創業の教訓を伝えてくれているからだ。

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