「些細な問題をのぞけば、北京の2022年冬季五輪招致の実現可能性はますます高まっている。些細な問題とは、街を包む汚染スモッグだ」と、中国メディアは報道する。大気の浄化に対する約束は、間違いなく北京の招致を有利にするだろう。しかしもっと重要なのは、それが一般市民に対する約束と一致していることである。多くの専門家が予測するように、2030年まで中国の大都市では持続的に青空を見ることはできない。
しかし中国の指導者は、2022年の冬季五輪がそのスケジュールを大きく前倒しできると示唆する。政府のスポークスマンは、「もし招致が成功した場合、北京は“五輪ブルー”実現のための努力を惜しまない」と発言している。それは北京や天津、河北省に住む1億人以上の住民の利益になることだ。北京冬季オリンピック招致委員会の責任者は記者に対し、北京は400億元以上の費用をかけて大気汚染の改善を図ると述べている。「冬季五輪は大気の清浄化を促進させてくれる。そして大気の清浄化は冬季五輪の招致にもつながる」と北京市長の士気も高く、WHO(国際保健機構)の基準にまで高めることを約束した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月27日