現在の市場変動について、当社はA株が強気相場を迎えていると判断している。今回の強気相場は、2006年や2007年の主な特徴とやや異なっている。当時の強気相場は上場企業の利益上昇を原動力とするすう勢であったが、今回は利益に大幅な改善が見られていないにも関わらず、バリュエーションが上昇している。このような状況は、A株市場でも海外の株式市場でも確認されたことがある。この強気相場の構造が、今後2―3年以内に変化することはない(筆者:浙江敦和投資有限公司総経理・張志洲氏)。27日付中国証券報が伝えた。
当社の資産にとって、今回の強気相場は2014年に始まったものではなく、2年以上前から始まっていた。当社は当初創業ボードが強気相場に入ったと判断した。今回の強気相場の主な特徴は、中国の改革深化およびモデルチェンジ・グレードアップの内在的な需要を反映するものだ。モデルチェンジは新たな成長点を模索する必要がある。モデルチェンジの中で揺るがず着実に歩むことのできた企業に対して、市場は高い評価を与える。長いスパンで見ると、モデルチェンジに成功すれば、高バリュエーションは利益によって消化される。現在はバリュエーションが上昇の段階にあるが、モデルチェンジに成功した上場企業は今後、利益の改善に伴いバリュエーションが下がるという段階を迎えることになる。
先日の創業ボードの急落は、バリュエーションの一時調整の過程であり、投資家がバリュエーションに対する位置付けを見直す過程でもある。個別銘柄を見つめ直し将来性の高い企業を再発見することにより、今後の強気相場の継続に基礎が固められる。