百度の設立者で現在は最高経営責任者(CEO)の李彦宏氏は29日に行われたボアオ・アジアフォーラムの朝食会で、「技術、イノベーション、持続可能な発展」をテーマとして、マイクロソフトの設立者のビル・ゲイツ氏やテスラモーターズのイーロン・マスクCEOと対話を行った。話題が自動運転自動車に及ぶと、ゲイツ氏もマスク氏も「これから自動運転が主流になるとすれば、最大の課題は監督管理の難しさになるだろう」との見方を示した。「京華時報」が伝えた。
マスク氏は自動車工業の自動運転という方向性へのモデル転換について、「技術が形になれば、自動運転自動車の大規模生産は5年後には行われるようになるが、社会の主流として受け入れられるようになるには時間がかかる。たとえば政府の法律や政策による支援が必要であり、監督管理を整えて自動運転自動車の安全性を保証することも必要になる」と述べた。
ゲイツ氏は、「マイクロソフトも自動運転自動車や無人航空ビークルなどの人工知能プロジェクトを模索する方針で、一連の先進的な都市をモデル都市に選び、一定の期間をかけてテストや試運転を行って不足点を見いだし、改良を加えていきたい考えだ。しかし各国が低空域の開放や無人航空ビークルの監督管理についてそれぞれのルールを設けることは確実で、みだりに開放することはあり得ない。中国が一連のテスト都市を選定することを願う」と述べた。