李氏はマスク氏に、「もしもこれから人が車を運転しないようになれば、(米配車サービスの)ウーバーがテスラのライバルになるだろうか」と質問。マスク氏は、「そうはならない。テスラは実際にはメーカーであって、誰が製品を買うかを問題にしないし、誰が運転するかも問題にしない。今後の業務は自動運転自動車に関わるものになるとみられるが、工業の土台のモデル転換というものは、一夜のうちに成し遂げられるものではなく、ゆっくりと時間をかけて行われるプロセスだ。そうでなければ、たくさんの人が職を失うし、たくさんの人がいきなり新しいタイプの車を運転するようになることもあり得ない。当然のことだが、多くのことは徐々に人間に対する依存を減らしていくように変化するのであり、私たちの環境にとってもよりよくなるかもしれない」と述べた。
ゲイツ氏は李氏からたずねられた人工知能技術に対する見方について、「私は、よくよく注意するべきだと考えている。人工知能の発展にはより多くの時間が必要であり、人工知能という方向性は間違っていないが、性急に事を進めてはならない」と述べた。
興味深いのは、かつて「人工知能は悪魔を呼び出すようなもの」と語っていたマスク氏が、今回の対話では180度態度を転換させ、「私は人工知能に反対しているのではない。人工知能の発展という方向性は正しい。人工知能は人類の知能や人類の想像を超えるものではない。ただ人工知能の発展にはより多くの時間が必要であるし、人工知能の安全性の向上も必要になる」と述べたことだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年3月30日
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