中国の李克強総理は3日、「中国装備の海外進出と生産能力をめぐる国際協力の推進」をテーマに座談会を開いた。李総理は座談会で、「中国の対外貿易の『大進大出(規模を強調すること)』から『優進優出(質を強調すること)』に方向転換し、開放型経済の新構図の形成を目指すべきだ」と強調した。
「前世紀80年代以来、中国が実施した沿岸部発展戦略で『大進大出』が強調されてきた。これは中国経済の30年余りの高度成長を後押しし、中国が『世界の工場」に発展することに貢献した」と述べると同時に、「国際市場が大きな変化を遂げており、中国も変化に順応し、自らの発展モデルを転換しなければならない。これまでの『大進大出』の旧思考はもはや通じなくなっている。したがって、中国装備の海外進出への支援を強化し、生産能力をめぐる国際協力を推進し、『大進大出』から『優進優出』への転換を図ることは必要になっている」と李総理が中国装備の対外貿易における質の向上の必要性を述べた。
座談会の席上、中国装備の「スーパーセールスマン」と称されている李総理は「長年の発展を経て、中国装備製造業のレベルと国際市場におけるシェアが絶えず上昇し、中国経済の核心競争力とリスク防止の能力もある程度向上した」と語った。
一方で、「中国製造業には『規模が大きいが技術水準は低い』、『規模が大きいが競争力は強くない』といった問題が依然存在している。中国製造業はまだ世界産業チェーンの中低部分に止まっており、より先進的な製造業の形成は差し迫って必要となっている」と李総理が指摘した。