「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)計画の正式な発表に伴い、沿線各地が行動を始めている。記者の調べによると、多くの省が一帯一路の建設推進案、活動の要点、プロジェクトリストの作成に取り掛かっており、一部の省・直轄市はすでにプロジェクトリストを発表している。一帯一路の契機を利用しプロジェクト・投資・対外協力を進めることが、地方政府の中心的な取り組み内容となっている。
中国社会科学院の徐逢賢研究員は記者の取材に応じた際に、「一帯一路の重要な問題は、インフラ整備を徹底し、交通輸送網を形成することだ。次に周辺諸国と商業・貿易協定を結ぶ必要がある。これは商品の輸出入にとって有利であり、また産業構造の調整・改善・アップグレードを促す」と指摘した。
各地が一帯一路リストを作成
国家発展改革委員会(発改委)、中国外交部、中国商務部は3月28日に「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進の願いと行動」を共同発表し、新疆ウイグル自治区を「シルクロード経済ベルト核心区」として、福建省を「21世紀海上シルクロード核心区」として位置付けた。