銀行株に資金が殺到
民生銀行の日足チャート
4月に入ってから、銀行セクターの7銘柄で大口資金が純流入となり、同セクター全銘柄数の43.75%を占めた。
具体的に見ると、月内大口資金純流入となった7銘柄は、民生銀行(1684.55億元)、工商銀行(1548.57億元)、建設銀行(1169.53億元)、華夏銀行(685.4億元)、中信銀行(570.68億元)、光大銀行(313.56億元)、浦発銀行(185.6億元)で、この7銘柄の月内大口資金純流入額は合計6157.84億元となっている。
資金の後押しを受け、この7銘柄の上昇幅も評価できるものとなった。うち華夏銀行、光大銀行、浦発銀行と建設銀行の累計上昇幅がそれぞれ15.27%、15.22%、14.19%、13.93%と、10%を超えた。
これについて、アナリストは、「業種のファンダメンタルズから、金利市場化、貸付資産証券化、債務置換、多角化経営関連の好材料が多く、経営構造改善の要因となっている。これにより、銀行株の株価が押し上げられ、同セクター全体の安定的な上昇に期待できると同時に、投資家は個別銘柄で多額な利益を得ることもできる」と指摘する。
投資対象銘柄の選定について、華泰証券は、「市場で広く認知されているリーディング銘柄である興業銀行のほか、建設銀行(流通株の総数が最も少なく、上昇余地が大きい)と北京銀行、光大銀行、華夏銀行は良い選択であり、中長期的には寧波銀行、平安銀行にも注目する必要がある」としている。