「2030年まで、中国の原発技術の戦略的好機が続く」中国原子力エネルギー協会の張華祝理事長は22日、第11回中国原子力発電博覧会でこう語った。会場には、二層式原子炉格納方式が用いられた、中国が自主知的財産権を有する最新型の原子炉「華龍1号」が展示され、大きな話題となっていた。
同原子炉は中国原子力工業集団と中国広東原子力集団によって共同開発されたもので、福建省と広西チワン自治区に建設される原子力発電所に導入される予定である。中国国務院常務委員会はすでに、この第三世代原発技術を有した原子炉の建設を認可しており、自主知的財産権を有した重要設備や核心的技術が、原発の海外輸出につながることを強く期待している。
中国原子力集団の開発責任者である邢継氏は「華龍1号は設計技術、専用設計ソフト、燃料技術、運行維持技術などのすべての面で自主知的財産権を有している。当初の製造における国産化率は85%以上、量産化後の国産化率は95%以上になる」と強調した。