中国経済が新常態に入るとともに、経済成長は高速から中高速にペースダウンし、規模や速度重視の粗放型から質や効率を重んじる集約型に変わり、要素投資が駆動力とするものから革新を起爆剤とするものへと転換している。中国は経済発展の新常態に自ら適応し、発展のすう勢を牽引し、経済発展の質と効率の向上を中心に据えていることは、経済発展の良好な流れの継続に有利だ。人民日報記者の取材に応じた海外の専門家は、「中国経済の発展モデルの転換とグレードアップは国内経済の持続的かつ健全で安定的な発展により多くの原動力を作り出し、世界経済の成長にも新たなチャンスを提供することになる」と話している。
ロシアのPeople's Friendship University of Russia大学のタフロフスキ教授は中国経済の新常態を「中国経済という建物」に新たな土台を作ったと分かりやすく例えて話し、「その目的は規模の大きい中国経済をより強固なものにするためだ」と語った。
中国経済の発展が新常態に入っているが、中国は引き続き世界各国により多くの市場、成長、投資、協力のチャンスを提供する。
「他国に対する中国の投資は、中国と世界のィンウィン・共同発展の局面の形成を加速させている」とタフロフスキ教授が語りながら、「中国はすでに資本輸入国から資本輸出国になっている。中国には4兆米ドル余りの外貨準備高を保有しており、中国資本はBRICS開発銀行、アジアインフラ投資銀行、シルクロード基金のいずれにおいても重要な役割を果たすことになる。中国による資本輸出は世界経済の重要な特徴になりつつあり、世界の投資環境を大きく変えるだろう」と指摘した。