林毅夫氏は一部「コーナー追い越し」型産業に注目している。「最近一部の新しい産業が現れている。その特徴は製品と技術の研究開発サイクルが非常に短いことだ。例えば携帯やインターネット関連製品等。この分野に関しては中国国内でマーケットが大きくて非常に優位性を持っているし、ハード面のサプライヤーを見ると、各種生産関連分野も揃っている。したがって国内で研究開発さえできれば、競争力のある製品に辿りつくまでそれほど時間がかからず、「大衆革新」は確実に実現できる。勿論それにも企業の積極性は必要だし、政府も環境を整えてあげる必要がある。例えば、インキュベーション基地の設立や金融支援を提供するなど」と話した。
「あと戦略的産業だ。その特徴は投資額が大きく研究開発のサイクルが非常に長いこと。たとえば飛行機、スーパー計算機、コアチップなど。このような産業は国の実力によるもので、これには中央政府の投資、地方政府の支援政策が必要だ」
「既存の条件をうまく利用すれば、7%の経済成長率の維持あるいは7%以上の経済成長率の達成に全く問題がない」と林氏は中国経済への自信を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月7日