リオデジャネイロ州交通局長は、「リオ五輪の開催期間、五輪会場を訪れようとする観客のほぼ全員が、中国製の地下鉄、ライトレール、フェリーボートなど、中国製の設備を利用する必要がある。リオ五輪は、地下鉄などの中国製の設備を展示する、非常に理想的な場になる」と話した。
セントラル・ド・ブラジル駅に隣接する地下鉄で、吉林省長春市から海を渡った銀色の列車が、試験運行のレール上に停車していた。ここは同日、李総理の最初の目的地となった。リオデジャネイロ地下鉄4号線は「五輪線」と呼ばれ、市街地と五輪会場を結ぶ。中国北車集団長春軌道客車有限公司は2012年、1億3000万ドルで4号線の15編成の受注に成功し、第1陣となる車両が2015年2月に運行を開始した。
李総理は今年4月、長春市で同社を視察した際に、リオ五輪向けに生産される地下鉄車両に乗車した。李総理は1ヶ月後の5月20日、再びリオデジャネイロで同ロットの列車に乗車した。
李総理は、「運行中の安定性、快適性など、乗客に不満な点はないか」と尋ねた。